スパーク運動療育について
スパーク紹介動画[6分14秒]
子どもは遊びを通して発達します
幼児期の子どもは、保護者との愛着形成をベースに、子ども同士の創造的な遊びを通してものごとの意味を知り、社会性を身につけていきます。ところが、現代社会では、幼少期に子ども同士で夢中になって遊び関わるという、脳の発達に必要な体験が著しく不足しています。
さらに発達障がい児の場合は、先天的な脳機能の特性によって感覚や感情の処理が定型発達児と異なるため、他者との関わりが苦手です。そして、関わらなければ発達が遅れるという悪循環に陥るのです。
そこでスパーク運動療育では、特性を持った子どもでも楽しく遊び関われるように、資格認定を受けた運動療育士が豊かな環境となり、心に働きかけるアプローチで子どもの興味を尊重し、一緒にたくさん関わり体を動かして遊びます。
コンセプトは「共動・共感」。
子どもたちは遊びを通して注意を向ける、興味を深める、気持ちを切り替える、共感する、コミュニケーションとるなど実社会で必要な人としての高度なわざを習得していきます。スパーク運動療育が提供するのは、子どもが自ら発達できる豊かな遊び場なのです。
スパーク運動療育の特徴
運動療育士 | アクティブで圧倒的に楽しい遊び場づくりのプロによる個別療育 |
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こころを育てる療育 | 心に働きかけるアプローチ®︎でストレスを緩和し、感情の発達を促す |
遊びの高度化 | 注意→興味→行動→意味→複雑化へと進化させ、発達段階をあげる |
保護者との連携 | 親子教室を通じて関わり方を学び、子どもの笑顔が増えて育児が充実 |
早期支援に最適 | 乳幼児健診などで発達の遅れが指摘された子どもを遊びの力で支援 |
保護者との連携
スパーク運動療育をより効果的にするためには保護者との連携が欠かせません。スパーク運動療育では送迎を行っていませんが、これは保護者との連携を深めるためで、実際に保護者も療育に参加することを奨励しています。
「保護者が子どもの感覚刺激となる、子どもの声に耳を傾ける、課題を押し付けない、興味に共感する、褒めて運動に導く」など心身の発達を促すスパークの基本的な考え方を生活の場で実践していただくために、小学館から『発達障害の子の脳をきたえる 笑顔がはじけるスパーク運動療育』を出版し、また保護者や関係者の集まりに出向いて行うセミナーやワークショップも開催しています。
発達障害の子の脳をきたえる 笑顔がはじけるスパーク運動療育
スパークセミナー・ワークショップ
当協会では、セミナー、ワークショップを定期的に開催しています。
感情の発達を促すスパーク運動療育をもっと詳しく知って頂き、育児や保育の現場に活かして頂くことができます。
参考文献:
- 『脳を鍛えるには運動しかない―最新科学でわかった脳細胞の増やし方』
ジョン・J・レイティ他著、野中香方子訳、NHK出版2009年 - 『Go Wild—野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス』
ジョン・J・レイティ他著、野中香方子訳、NHK出版2014年 - 『自閉症のDIR治療プログラム―フロアタイムによる発達の促し』
S・グリーンスパン他著、広瀬宏之訳、創元社2009年 - 『ADHDの子どもを育むーDIRモデルにもとづいた関わり』
S・グリーンスパン他著、広瀬宏之監訳、越後顕一訳、創元社2011年 - 『発達障害の子の脳をきたえる 笑顔がはじけるスパーク運動療育』
清水貴子著、小学館2016年
※ 「スパーク運動療育®︎」および「運動療育士®︎」はスパーク協会の登録商標です